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権力とは、一般にある主体が相手に望まない行動を強制する力である。
権力の母体は「人」の「間」にある。

今を形成するのは過去である。
過去が信頼に足る所以はなんだろう。

その今を背負った「人」の「間」に客観的な真実というものが存在するのだろうか。

記憶は主観の過去、記録は客観の過去だ。
その二つの過去を結び付けた先に、人の間にある客観的な真実を、揺るぎない今を、見つけることは出来ないだろうか。

それらを探るため
『Drama Reading and Recording』
という実験を企てました。

playとreplayを通して権力、記憶、アイデンティティ、真実の基盤を探求する実験です。

この実験に立ち会いたい・覗いてみたいという方に、実験の模様を開放いたします。
ただしご入場いただける人数に限りがございます。どうぞお早めにご応募ください。


シヅマ #0.2 ドラマリーディング&レコーディング
『パーティーの時間』

作:ハロルド・ピンター
翻訳:喜志 哲雄
演出:辻井 彰太(シヅマ)
録音:増田 義基(かさねぎリストバンド)
出演:
奥田 一平(文学座)
木下 祐子
久保田 芳之
中田 顕史郎
前園 あかり(Ammo)
宮山 知衣(On7)
毛利 悟巳

鶴牧 万里
佐藤 拓之
(以上、シヅマ)

2020年2月24日(月・祝) ★1日限り・無料・完全予約制限定公開。
開演・録音開始 14:00 / 19:00
会場 東京・新橋 (見学ご希望の方へ直接お知らせいたします)

見学のお申し込みはお名前とご希望の日時を明記のうえ、production@shizuma.tokyoへメールにてお願いいたします。
※なお、定員になり次第締め切らせていただきますのでなにとぞご了承ください。
見学のご希望多数のため、昼・夜ともに募集を締め切らせていただきました。また次回にご期待ください!


今回のシヅマは、「ドラマリーディング」を「ライブレコーディング」します。

発端はミュージシャンのBeckが、円形のステージでDavidBowieのSound&Visionをカヴァーしている映像でした。
一番外側には世界各国の楽器を持った演奏家が360度ぎっしり、その内側に聴衆、ステージの真ん中にはBeck。
そして頭上には、ダミーヘッドマイクという人の頭の形をしたマイクがぶら下がっていました。

…驚きました。録音された音のなんと豊かなこと。
静かなスタジオで録音されたそれとも違う、音が均等にミキシングされたライヴ録音とも違う、そこに居た訳でもないのにあたかも居たような気持ちにさせられたのです。

そうだ、演劇でもこれが出来ないだろうか。劇場に居たかのような感覚を再現できないだろうか。
いや、もちろん、劇場の空気はどこへも持っていけません。演劇は劇場ですべてが完結します。
しかし…

と、そんなこんなを考える間もなく、我々は音のVirtualRealityを創り出す、ちょっと変わったマイクロフォンを手に入れました。
とにかく何かやってみよう、何ができるかわからないけれど。実にシヅマらしい走り出しでした(笑)

作品は、ハロルド・ピンターの「パーティーの時間」。
音だけでどんなことが伝えられるでしょうか。試演会に続き、またまた難しい題材を選んでしまうのもシヅマらしいところです。

録音については、東京藝術大学に在籍中の音楽家・増田義基氏に全面的なサポートを受けることになり、さらには今回の企画に賛同してくれた7人の役者さんたちの心意気でplay(遊び)とreplay(再生)を実現する運びとなりました。
これがうまくいけば、もっと大きな規模でやってみようと目論んでおりますが、どうなりますことやら。

そんな遊びの中に入って聴いてみたい、観てみたいという方はぜひお申し込みください。
2月24日、1日だけ。どうぞお早めに。定員になり次第締め切らせていただきますので何卒ご了承ください。
見学のご希望多数のため、昼・夜ともに募集を締め切らせていただきました。また次回にご期待ください!

シヅマ (佐藤拓之・辻井彰太・鶴牧万里)

写真:いしはらだいすけ(ピーキューブガレージ)

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